【大切なお知らせ】
ブルーベリー職人で登場していた川野さんは令和6年1月他界されました。
特別な事情が無い限り動画は残したいと考えています。
ブルーベリーって何なんだ?
昭和23年(1948)生まれ。宮崎県在住。
福岡県で会社経営している最中「ブルーベリー」の魅力に取りつかれる。
ブルーベリーを初めて見たとき、「これはいったい何なんだ!!」と衝撃を感じたと言う。
そこから、ブルーベリーの探求が始まる。
福岡県でブルーベリーを栽培しているところを訪ね、現地でのリサーチを始めたのが2005年。
ブルーベリーの師匠にアタック!
パソコンで、当時のブルーベリー関係のサイトを閲覧し、白羽の矢が立ったのが、宮崎県川南町の「癒し工房 苔玉」苔玉はちみつ職人へ「技術指導をして欲しい」とお願いするが、断られる。
しかし、ブルーベリーの魅力に取りつかれた川野さんは、アタックし続け、パイプを築いた。
満を持して帰郷
長男という立場と、最後くらいは両親の傍に居たいという気持ちもあり、福岡の持ち家を処分し野尻町へ帰郷。
父親所有の畑50a(5000㎡)を譲り受け、2009年ブルーベリー園のスタートを切る。
当時61歳。
軽トラックのライトで作業
幼い苗木を定植したあとは、散水の作業がある。
畑の多くは水道が整備されていないので、雨水を貯めるためにスコップで穴を掘り、ブルーシートを張った。
毎日その穴に溜まった水をポンプで汲み上げ、畑に撒いた。
いつの間にか暗くなり、軽トラックのライトの明かりで作業を続けたのも、今となっては良い思い出だと言う。
異空間への通路
風の大地を訪れると大きな壺?に「berry farm 風の大地」という看板が目に入る。
その目印を横目に、ブルーベリー園に入ると奥の駐車場へと続く通路がある。
その通路を車で通る時、「異空間への入り口」という感覚になる。
舗装道路とは違う車の揺れ方に、何かのスイッチが入るのかも知れない。
駐車場に車を止め、外の空気を胸いっぱいに吸い込み、遠くに続く山の稜線を眺めると、おもわず「気持ちい~」と口にしたくなる。
そして「風の大地」の名の通り、気持ちいい風が全身を撫でて行く。
この風で何かが洗い流されているのかも知れない。
東屋
手作りの東屋には、一枚板のテーブル。
そして近くの小学校から頂いた椅子が置かれている。
そこに座った人の多くが、感嘆の声を上げる。
「気持ちいい」
そして、この席に鎮座した人の多くが雄弁になり、いつの間にか心のドアを開けて日常とはかけ離れた話しをするとこになる。
訪れた人はわかるが不思議な場所である。
お客様目線
川野さんは通路に張り出したブルーベリーの枝を切ろうとしない。
「子供が車の窓を開けて手を伸ばして採るかもしれないから」と言う。
来園者が「今度、友達を連れて来ます」と言うと・・・
「あなただけのものにしてほしい、だから誰にも言わないでネ」と川野さんらしい囁きがある。
無農薬栽培
地元の保育園児が毎年ブルーベリー狩りに訪れる。
ちっちゃな子供たちがもみじの手を広げ、精一杯手を伸ばして、一粒もぎ取り、そのまま口に運ぶ。
この一連の行動を笑顔で見守っている彼は「無農薬栽培」で良かったと実感すると言う。